土木現場で頻繁に使用される「砕石」は、インフラ整備にとって欠かせない素材の一つです。本記事では、砕石の種類、特徴、用途について解説します。
単粒度砕石は、粒度が一定の範囲内にある砕石です。粒度分布が一様であるため、透水性が高いという特徴があります。地下排水工のフィルター材など排水性が求められる場所でよく使用されます。地下排水工のフィルター材として一般的にはS-30(中国地方整備局土木工事設計マニュアル道路編)やS-40も使われているように思います。
粒度や材料の品質はJIS A5001にて規格されています。
・S-80(1号) :粒径60~80mm
・S-60(2号) :粒径40~60mm
・S-40(3号) :粒径30~40mm
・S-30(4号) :粒径20~30mm
・S-20(5号) :粒径13~20mm
・S-13(6号) :粒径5~13mm
・S-5(7号) :粒径1.2 ~5mm
クラッシャランは、異なる粒度の砕石が混ざり合った状態の材料です。径は下記記号の右側に示す径(40㎜~20㎜)から最小2.5㎜までの細粒までが含まれており、締固め後の安定性が高いのが特徴で、道路の下層路盤材や建築基礎材として広く利用されます。下層路盤として用いる場合の路盤の支持力を示す指標である修正CBRは20または30以上です。
粒度や材料の品質はJIS A5001にて規格されています。
・C-40 :粒径0~40㎜
・C-30 :粒径0~30㎜
・C-20 :粒径0~20㎜
スクリーニングスは、砕石をふるいにかけて得られる粒径が2.5mm以下の細かい粒子で構成された材料です。路盤材、埋め戻し材などの用途に利用されるようです。
粒度や材料の品質はJIS A5001にて規格されています。
・F-2.5 :粒径0.075~2.5㎜
粒度調整砕石は、クラッシャランよりも粒度分布が広く調整された砕石で、径は下記記号の右側に示す径(40㎜~25㎜)から最小0㎜までの細粒までが含まれており、クラッシャランよりも路盤としての支持性能が高いものです。主に道路の上層路盤で使用されます。上層路盤として用いる場合の路盤の支持力を示す指標である修正CBRは80以上です。
粒度や材料の品質はJIS A5001にて規格されています。
・M-40:粒径0~40㎜
・M-30:粒径0~30㎜
・M-25:粒径0~25㎜
再生クラッシャランは、コンクリートやアスファルトを再利用して作られる環境配慮型の砕石です。リサイクル材として、コストを抑えながらも一定の性能を確保するこができます。道路の下層路盤材としてはクラッシャランよりも多く使われているようです。その他には擁壁やボックスカルバート、水路と言った構造物の基礎材などの材料としても利用されることが多いです。よく使われる材料はRC-40(最大粒径40㎜)になり、歩道など路盤厚が100㎜程度と薄い場合にはRC-30が使わることがあります。規格はJIS規格ではなく、国、県、市町村の土木工事共通仕様書等などで規定されています。修正CBRは20または30以上です。
・RC-40:粒径0~40㎜
・RC-30:粒径0~30㎜
・RC-20:粒径0~20㎜
再生粒度調整砕石は、再生クラッシャラン同様に環境配慮型の粒度調整砕石です。歩道の大型車通行を想定した箇所や車道でも上層路盤材として利用される場合があります。RM-30やRM-40が主に使われます。修正CBRは80以上とされているようです。
・RM-40:粒径0~40㎜
・RM-30:粒径0~30㎜
・RM-25:粒径0~25㎜
その他として、地下排水工に使用される砕石(フィルター材)として次のようなものも見受けられます。
・クラッシャーラン80~0㎜(東北地方整備局設計施工マニュアル(案) 河川・道路編)
・砕石径5~40㎜(四国地方整備局設計便覧道路編)
地下排水工に使用される砕石の規格は、検討方法としてフィルター材と周辺土の「15%粒径」「85%粒径」や有孔管の孔の径から算定する方法があるようです。しかし、小規模な設計ではこれらを試験をして決定することはあまりないように思いますので、このように決められていれば助かります。



