今回は土質力学の入門書4冊のビューを書きたいと思います。これから土質力学の勉強をしたい方の参考になればと思います。
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レビュー4冊
今回のレビュー記事を書いたのは以下の4冊です。極力、分かりやすそうで絵が豊富で、初心者に理解しやすいものが良いと思って購入しました。また社会人の技術者においても十分に役に立つものだと思います。

1.絵とき土質力学(改定2版)
2.マンガでわかる土質力学
3.First Stageシリーズ 土質力学概論
4.図解わかる土質力学
「絵とき土質力学」は最新版は改定3版ですが、すみませんが私がもともと持っていた「改定2版」です。(m(__)m)
【結論】4冊の評価
| 書籍名 | 一言で言うと | 対象者 |
| 絵とき土質力学 | すべてを網羅した安定の一冊 | 漏れなくキーワードを知りたい人 |
| マンガでわかる土質力学 | 分かりにくい世界を分かりやすく | ストレスなく読みたい人 |
| First Stageシリーズ 土質力学概論 | コスパ良く覚える | 効率良く読みたい人 |
| 図解わかる土質力学 | 実務者も納得 | ある程度基礎は知っていて実務も携わる人 |
各書籍の詳細レビュー
絵とき土質力学
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土質力学を網羅した1冊です。キーワードを漏らさず知識としたい人にはうってつけです。
著 者:粟津 清蔵 監修、安川 郁夫 著、今西 清志 著、立石 義孝 著
出版社:オーム社
初版出版年:2013年
ページ数:260
定 価:2,750円
ここが神:図や表の豊富さと、カバーする範囲が広いです。各章の後にまとめの問題もあり理解できると思います。
マンガでわかる土質力学
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土質力学を初めて学ぶ人にとって教科書は難しく入りにくい世界だと思いますが、マンガだとその世界に入りやすくストレスなく読めると思います。主人公の大学生のような土質研究会の部長という土質オタクな人がいて、新入生の女性2人が部員に加入するという学術&青春のストーリー。私が学生の頃はこういう存在になろうとは思わなかったですが、今から思えばこういう学生生活はいいなと思いました。
著 者:加納 陽輔著 黒八作画
出版社:オーム社
初版出版年:2016年
ページ数:279
定 価:2,420円
ここが神:マンガでありながら、ほぼ網羅しています。イメージしにくい「有効応力」や「圧密」を図をつかって分かりやすく説明しています。重要な式は大きな文字ではっきりと分かります。初めて学ぶ人にうってつけです。
First Stageシリーズ 土質力学概論
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コンパクトにまとめれつつ、ほぼ内容を網羅する一冊。
著 者:監修 岡 二三生、白土 博通、細田 尚
出版社:実教出版
初版出版年:2016年
ページ数:161
定 価:1,980円
ここが神:重要な公式が分かりやすく大きく表示されていてまたコンパクトにまとめられていて効率よく学びたい人にいい一冊です。例題を基にした計算事例や、各章ごとに章末問題があり理解が確実にできます。モールの応力円の説明が豊富です。各章の最初のページに実験写真があり「流線網」「斜面のすべり面」「浅い基礎(直接基礎)の支持地盤のすべり面」などの写真があり、その後の図での説明の理解に良いのではないかと思いました。
図解わかる土質力学
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他の3冊より一歩踏み込んだ内容で、実務者も納得です。
著 者:菊本 統・西村 聡・早野 公敏 著
出版社:学芸出版社
初版出版年:2015年
ページ数:205
定 価:3,300円
ここが神:内容は一歩踏み込んだ内容です。土の分類では「固体、半固体、塑性状、液体状の状況写真があり、試験方法の写真がありわかりやすい、粘土鉱物の推定も言及」「矢板周辺でのパイピング発生時の状況写真あり。流線網のダム模型の写真あり」「モールの応力円の説明がかなり豊富」「ランキン土圧で壁体背面の土質が2層地盤での計算例がある」「直接基礎の支持地盤の破壊実験の写真あり」「UU、CU、CD試験の説明が豊富」「Nγ、Nq、Ncを求める式が掲載されている。」など他にはない内容もありました。
全体の感想
全体の感想としては、どの本も土質力学の全てを網羅していて、社会人の私も十分に知識のブラッシュアップになっています。
「有効応力(土被り圧、内部摩擦角)」「UU、CU、CD試験の説明」などは実務者でも毎回確認するのではないでしょうか。他にも専門書籍はありますが、これらの本も役立つと思います。
それぞれ絵が図が多くあり、入門書としてとても良い本だと思いました。
その他の気になる書籍
土の力学
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著 者:石田 哲朗 著
出版社:インデックス出版
初版出版年:2023年
ページ数:219
定 価:3,850円
ここが神:紀伊国屋書店で立ち読みしたのですが、ランキン土圧の説明が豊富です。背面地盤が傾斜した場合の式を誘導しています。またその場合のモールの応力図も描いています。なかなか他にはないなという印象を持ちました。立ち読みしただけで全部見ていませんが、それ以外も見たいところです。買おうか迷いましたが、その前にかなり買ってましたので断念しました。
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著 者:岡 二三生 著
出版社:朝倉書店
初版出版年:2003年
ページ数:309
定 価:5,720円
ここが神:図書館で土質力学の本を全て借りてきて、その中でもレベルが高く素晴らしいと思いましたので紹介します。内容は大学レベルで公式を積分、偏微分で誘導するレベルで、私もみてもすぐには理解できません(>_<)。クーロン、ランキンの式もゴリゴリ誘導するぜっていう猛者にうってつけだと思います。
まとめ
いろいろと感想を書きましたが、個人的な感想ですので、人によっては違う感想になるかもしれませんのでご容赦ください。またこれ以外にも沢山の書籍があり、その中から任意で選んでいるので、その面もあらかじめご認識いただきたくお願いいたします。
これから土質力学を学ぶ方々に良い本であると思いましたし、社会人になっても道路土工や道路橋示方書を読んでいて応用から入っていると言う人にも、このような本は知識のブラッシュアップになるとともに、何十年も仕事をしていてもハッとするものもあると思います。
今回は土質力学の本を買うのにどれが良いか迷っている方への情報として読み比べ記事を書いてみました。参考になれば幸いです。
